吹き抜け・天窓って本当にいいの?開放感と快適性を両立するコツ #column

「リビングに大きな吹き抜けをつけたい!」
「天窓から光が差し込む家って憧れる!」

家づくりの打ち合わせで、こういう希望はよく出てきます。
私も最初に間取りを考えたとき、インテリア雑誌やモデルハウスを見て「わぁ、素敵!」と心を奪われました。

でもちょっと待って。
吹き抜けや天窓は確かに魅力的ですが、「冬に寒くない?」「冷暖房の効率は?」といった心配の声もよく耳にします。

この記事では、吹き抜けや天窓のメリット・デメリットをわかりやすく整理し、上手に取り入れるコツをまとめました。
憧れを叶えつつ、快適に暮らせる家づくりのヒントにしてみてくださいね。

この記事を読めばわかること

  • 吹き抜け・天窓の魅力とメリット
  • 注意しておきたいデメリット
  • デメリットをカバーするための工夫
  • 向いている家族構成やライフスタイル

1. 吹き抜け・天窓の“ここがいい!”

まずはメリットから。どちらも「開放感」と「採光」が大きな魅力です。

吹き抜けのメリット

  • リビングが広々と見える
  • 上からの光が入り、日中は自然光で過ごしやすい
  • 2階との一体感が生まれ、家族の気配を感じやすい

天窓のメリット

  • 普通の窓では届かない位置から光を取り込める
  • 隣家が近くても採光が確保できる
  • 夜は星空が見えるなど、特別感がある

モデルハウスや雑誌で見て「素敵!」と思う理由は、まさにこの開放感や光の効果なんです。

2. 注意したい“デメリット”

一方で、実際に住んでから「しまった!」となりがちな点もあります。

吹き抜けのデメリット

  • 冬に冷えやすい(暖かい空気が上に逃げやすい)
  • 冷暖房の効率が落ちやすい
  • 掃除やメンテナンスが大変(照明・窓の掃除など)

天窓のデメリット

  • 夏は直射日光で暑くなりやすい
  • 雨漏りリスクが普通の窓より高い
  • 掃除や結露対策が難しい

「開放感はあるけど、冬場は寒くて光熱費が高い…」という声も実際にあります。
デザインだけで決めると後悔することもあるんです。

blue sky over clear glass cing

3. デメリットをカバーする工夫

でも安心してください。工夫次第でデメリットはぐっと減らせます。

・断熱性能を高める

吹き抜けや天窓を取り入れるなら、家全体の断熱性能をしっかり上げることが必須。
高性能の窓や断熱材を使うと冷暖房効率のロスを抑えられます。

・空気を循環させる

吹き抜けにはシーリングファンを設置すると空気が循環しやすく、暖房のムラが減ります。

・天窓は“開閉式+遮光”がおすすめ

開閉できるタイプなら換気にも使えて便利。
さらに遮光ブラインドを組み合わせれば、夏の直射日光も調整できます。

・掃除しやすい設計を選ぶ

高い位置の窓や照明は、メンテナンス用の足場や掃除用具が必要になることも。
設計段階で「どうやって掃除するか」を考えておくと安心です。

4. 向いているのはこんな暮らし

吹き抜けや天窓は、ライフスタイルや好みによって相性が変わります。

  • 吹き抜けが向いている人
     → 家族との一体感を大切にしたい人、開放感を重視したい人
  • 天窓が向いている人
     → 隣家が近くて日当たりが悪い土地、自然光を大切にしたい人

逆に「冬は暖かさ重視」「掃除の負担は減らしたい」という人には、無理に取り入れないという選択肢もアリです。

5. 実例から学ぶ失敗と成功

最後に、よくある“あるある”をご紹介します。

  • 吹き抜けに憧れてつくったけど、冷房代が高くなってびっくり → 断熱性能を上げればよかった!
  • 天窓をつけたけど掃除ができなくて放置 → 汚れが気になるなら外からも掃除できるタイプにすべきだった
  • シーリングファンを設置したら、冬も快適に! → 空気循環は意外と効果大

こうした声を知っておくと、自分の家づくりの参考になりますよ。

まとめ

吹き抜けや天窓は、「開放感や光を楽しみたい」という憧れを叶えてくれる魅力的な要素。
でも冷暖房効率やメンテナンスの面では工夫が必要です。大切なのは、メリットとデメリットをきちんと理解して、自分の暮らし方に合うかどうかを判断すること
憧れを取り入れつつ、快適さもちゃんと両立させる。そんなバランスのとれた家づくりを目指しましょう。