玄関がごちゃごちゃすると家中が乱れる――“物を減らす”より“動線を整える”ことで、毎朝5分以上の余裕が生まれる#column
この記事を読めば分かること
- なぜ玄関が散らかりやすいのか、その本当の理由
- 靴や小物を無理に減らさず整える収納の考え方
- 帰宅してすぐ片づけられる“動線重視”の仕組み
- 玄関を清潔に保つ掃除とにおい対策
- 家づくりやリフォームで取り入れたい収納計画
はじめに
ある雨の日の夕方。濡れた靴を脱いだ瞬間、玄関に置きっぱなしのスニーカーや子どもの長靴に足をぶつけてしまう。さらに、郵便物やバッグが山のように積まれていて、ため息が出る…。
「片づけなきゃ」と思いながらも、忙しい日々の中で玄関はいつも後回しになりがちです。
でも、家の第一印象であり、毎日必ず通る場所こそ玄関。ここが整うと気持ちも不思議と軽くなります。この記事では、玄関を“散らかる場所”から“心地よい入り口”へと変える方法を、実例や情景を交えて紹介します。

1. 散らかる原因は「置きやすさ」
玄関は「とりあえず置く場所」として便利すぎるのが問題です。
- カギや財布などの小物
- 郵便物やチラシ
- 買い物帰りの袋
- 子どもの習い事のバッグ
こうしたものが一度でも置かれると、「ここに置いていい場所」という認識になり、どんどん増えていきます。つまり“便利さ”こそが散らかりの原因なのです。
2. 靴は「数」ではなく「定位置」で管理
玄関を乱す最大の要因は靴。よく「靴を減らしましょう」と言われますが、必ずしもそうではありません。重要なのは「どこに戻すかが決まっているかどうか」です。
- 普段履きの靴は一人2〜3足まで玄関に置く
- その他はシーズンごとに入れ替える
- 子どもには“自分の段”を決めて片づけ習慣をつける
こうして“定位置ルール”を決めるだけで、玄関の印象は大きく変わります。
3. バッグや小物は「一時置き場」を用意する
毎日使うバッグや帽子、鍵などは完全に収納すると逆に片づけにくくなります。だからこそ「一時置き場」を用意しましょう。
- 家族ごとのカゴを用意して投げ込む
- 鍵はフックではなく小さな引き出しへ
- マスクやハンカチはケースにまとめて入口付近へ
こうして“戻す場所”を明確にすれば、置きっぱなしがなくなります。
4. 見せない収納で生活感を消す
玄関は家の顔。来客が最初に目にする場所だからこそ、生活感を隠す工夫が効果的です。
- 扉付きの下駄箱や収納棚を活用する
- フックは最低限にし、掛けすぎない
- 季節外のものは別室に移動する
「必要なものはあるけれど、視界から隠れている」状態が理想です。
5. 掃除とにおい対策で清潔をキープ
スッキリ片づいた玄関は、掃除がしやすくなります。
- 床は1週間に1回水拭き
- 下駄箱は月に1回中身を出して換気
- 靴のにおいには重曹や炭を活用
- 玄関マットを洗濯すると見た目も気分もリフレッシュ
ちょっとした習慣で「清潔な玄関」を維持できます。
6. 家づくりなら収納の間取りを計画する
これから家を建てたりリフォームするなら、玄関収納の計画が重要です。
- シューズインクロークで靴・ベビーカー・スポーツ用品をまとめる
- ファミリークローゼットを玄関近くに配置して、帰宅動線を短縮
- 壁面収納や土間収納で、季節物をまとめて保管
最初から収納を間取りに組み込むことで、「散らかりにくい玄関」が自然に維持できます。
まとめ
- 散らかる原因は「便利だから置いてしまう」こと
- 靴は数よりも“定位置ルール”を徹底
- バッグや小物は一時置き場を用意
- 扉付き収納で生活感を隠す
- 掃除やにおい対策で清潔を保つ
- 家づくりでは玄関収納をプランに組み込む
玄関が整うと、出かけるときも帰ってきたときも気持ちよく過ごせます。小さな工夫が、あなたの暮らし全体を整えてくれるのです。