「冷蔵庫、そこじゃない…」たった数十cmのズレで、キッチンが“地味にイライラする場所”になる理由#column
【この記事を読めばわかること】
- 冷蔵庫の位置を甘く見るとどうなるか?
- 新築や注文住宅でよくある冷蔵庫レイアウトの“あるある失敗”
- 快適なキッチンを作るためのレイアウト原則
- 実際の失敗例と、それを防ぐための5つの質問
【はじめに】
「なんでこんなとこに冷蔵庫置いたんだろう…」
引っ越して数日たったある朝、そうつぶやいたのは私でした。
憧れのマイホーム。広めのキッチン。理想の生活。
…だったはずなのに、朝ごはんを作るたびに、なぜかイライラする。
冷蔵庫を開けようとすると後ろに人が立っててぶつかる。
冷蔵庫の中のものを取るたびに、無駄に3歩くらい動かされる。
いつのまにか、その小さなイライラが「家事したくない…」という気持ちに変わっていました。
「たかが冷蔵庫」なんて、甘く見てはいけません。
この記事は、“冷蔵庫の配置ミス”という誰にでも起こりうる問題を、わかりやすく・リアルにお伝えする体験型ストーリーです。

【1. 冷蔵庫のせいで家事がしづらい!?リアルな日常】
午前6時45分。
子どもを起こす前に朝食の準備を始めようと、私はキッチンに立った。
パンをトースターにセットして、野菜を洗って、卵を割って…
「そうだ、ウインナーも焼こう」と冷蔵庫へ。
と、そこで後ろから旦那が「コーヒー飲も」と近づいてくる。
「ちょっと、今開けてるから!」「ごめん…」
毎朝、こんな小競り合いが続いた。
子どもも「牛乳〜!」と叫びながら突進してくる。冷蔵庫の前は常に“混雑エリア”。
私が悪いわけじゃない。
でも、この配置、明らかに何か間違ってた。
【2. よくある冷蔵庫の配置ミス3選】
❌1|扉の開き方、逆じゃない…?
右開きの冷蔵庫を右壁に設置。扉が全開にならず、奥の食材に手が届かない。
毎回、体をねじって取り出すのがプチストレス。
❌2|キッチンの奥にありすぎて、無駄に歩く
「おしゃれだから」とパントリーの奥に配置。
でも、毎回ちょっと歩かされて疲れる。
調味料・野菜・飲み物…出すたびに遠回り。
❌3|料理中と生活動線がぶつかる
冷蔵庫の前はリビングへの通り道。
あなたは夕飯を準備中。
子どもはお菓子、夫はビールを取りにくる。
ぶつかって、よけて、謝って…「もうっ!」ってなる。
【3. 冷蔵庫配置で後悔しない3つのポイント】
✅①料理動線に沿ってるか?
冷蔵庫→シンク→作業台→コンロ
この順番が自然につながるように配置されているか。
一筆書きのようにスムーズに動けると、料理も早くなるし、疲れない。
✅②前に70cm以上のスペースがあるか?
人が立って、扉を開いて、中のものを取り出す。
これ全部を自然にやるには、前方に70cm以上の空間が必要。
意外とギリギリだとイラっとする。
✅③家族みんなが使いやすい場所か?
冷蔵庫は家族全員が使う“共有物”。
料理する人だけでなく、子どもやパートナーの動きも考えて、「誰でもアクセスしやすい場所」にあることが大切。
【4. 友人の話:冷蔵庫のせいで夫婦関係にヒビ?】
友人のSさんは、見た目重視で冷蔵庫を“パントリーの奥”に配置。
スッキリしてて最初は満足だった。
でも、住んでみてすぐに違和感が。
「調理中、何度も往復するのが面倒」
「子どもが冷蔵庫開けたいって言うたび、私が誘導しなきゃならない」
「夫も夜中に音立ててガサゴソ…イライラが募る…」
結果、冷蔵庫をダイニング横に移動。
「あの時、設計士に見た目じゃなくて、使いやすさで決めましょうって言えばよかった」と今でも言っています。
【5. 配置で迷ったら、まずこの5つを確認!】
☑️ キッチンから“振り返るだけ”で届く距離か?
☑️ 扉は壁に当たらず、しっかり開けられるか?
☑️ 家族が通る導線とぶつかっていないか?
☑️ 冷蔵庫の中の物をすぐ作業台へ置けるか?
☑️ 朝・昼・晩、ストレスなく使える動線か?
【まとめ】
冷蔵庫は、ただの「大きな箱」ではありません。
毎日何度も開けて、触れて、使う。
だからこそ、配置次第で家事のしやすさがまったく違うんです。
デザインより、生活動線。
見た目より、毎日の使いやすさ。今、もしあなたが間取りやキッチンに悩んでいるなら、冷蔵庫の位置を再確認してみてください。
“イライラ”が、“快適”に変わる第一歩になるかもしれません。